佐藤純の賭博回遊業 ネガティブスパイラル
今夜は仕事で「ボーイズ デリ(ニューハーフのデリヘル)」の運転手をしている。(俺の性癖は、ノーマルだ!一応念の為に記す)暇だ。
事務所の立地は歌舞伎町まで徒歩2分。これでは、博打依存症の俺が素通りできるはずがない。夜の仕事は、待機で終わる見込みなので、睡眠をきちんと取り朝の出撃に備えるとする。事務所にコンパニオン(ここで言うコンパニオンは、当然元男性だ)が待機していた。マネージャーも電話問い合わせで忙しい様子だが、配達する距離の注文は無い。安心して仮眠をとる事にした。
深夜3時、今日の配達は無いと確定し、運転手としての仕事から解放された。さてさて、これからは博打の時間だ。先日は、10%勝利即やめなんて書いたが、結局50%も勝利してしまった。最低賭け金条件を消化した結果ではあるが、その幸運が続くとは限らない。ライブバカラで短期勝負をし、少しでも浮きがでたら即辞める事に決める。
歌舞伎町には多くのインカジが存在しているが、最低入金金額が設定されている店ばかりだ。今日の軍資金は5000円と決めているため、条件の無いA店に賭場を決める。狙いはプレイテック系のライブバカラだが、画面を開くと同時に「本日通信が安定しませんので、ご利用できません。」と表示されてしまった。出鼻を挫かれた!
こうなると作戦が振り出しに成ってしまう。他のサイトと言ってもな~・・此処で使えるサイトは残り2つ。片方はマイクロゲーム単独のサイト、もう一つは各種サイトが複合しているサイト(イメージとしてはベラジョンカジノに近い)に成る。バカラの賭け額を調べてみると、マイクロ系では10ドルスタート、もう片方のサイトの設定は5ドルのミニマム設定に成っている。今回は低額勝負のため、迷わず後者を主戦場にすることにした。
サイトを眺めていると、C-ラインと言うサイトのライブバカラが目に留まった。昔は単独でこのサイトが置いてあったオンラインカフェが有ったな~と昔を懐かしみつつ、勝負の流れを見極めようと臨戦態勢に入る。
バンカーの4目落ちできているが、まだ張らない。ゲームの進行は意外と早いので、注意して見ていないと張る時間が無くなってしまうのが難点だ。5目も落ちたので、信じてバンカーに5ドルをベットする。画面の娘が引いてきたカードは、プレーヤー7に対してバンカー2、2枚目はプレーヤー2のバンカー8。初戦の負けが確定した。いつもならこのままバカラに留まってもう少し勝負するのだが、初回の負けで臆病風に吹かれてしまった。結局バカラ勝負はこの一戦のみで終了し、他のゲームを探すことにした。
10分ほどサイトを見回り、落ち着いたのはスロットマシンだ。選んだ機種はプレイテックの熱狂ロトだ。相性の良いこの機種なら勝利を目指せると踏んだのだ。多少、計画は変わってしまうが勝てればいいのだ。
ゲームを開いて早速回し始めるが、全く目(フリースピン)が出ない。目が出なくては意味が無いのだ。何も無いまま残高が10ドルまで削られてしまった。
今日は負け戦になると悟り、最後の勝負に出る事にした。負けても仕方ない。「負けを許容出来なくなれば博打打ちは勝負なんて出来ない。勝てる時も有れば、その逆も当然あり得るのだから」と自分に言い聞かせ、ライブバカラを再度オープンする。先ほどのC-ラインを開き、流れがプレーヤーあると信じて残高をオールイン。結果だけ判れば良いので、トイレに行く。勝負が終わった頃合いを見てカウンターでウーロン茶を貰い、唇を濡らして席に戻り結果を確認すると残高0!
・・・出鼻をくじかれた段階で負けが決まっていたのかもしれないな。いつもより外の空気が寒く感じるのは懐が寂しいからだろうか。
この物語はフィクションです。あくまでも「読み物」としてお楽しみいただくためのものであり、インカジ(カジノカフェ)を奨励するものではありません。ネットカフェでのインカジ利用では摘発者が頻発しています。