ウィナーズ法の使い方ガイド|シミュレーションで効果を検証
ウィナーズ法とは、数列を使って法則に従いながら数を追加・削除していき、全ての数列が消えたら成功となる攻略法です。
数列を操作する点はモンテカルロ法と似ていますが、ウィナーズ法はモンテカルロ法よりも連敗に強いという利点がある一方で、勝率が50%以上にならないとセットが終わらず、負けた分の回収に時間がかかるといった弱点もあります。
しかし、やり方さえ覚えれば、低資金からでも始められる効果的な攻略法なので、勝敗がどちらかに偏っていないテーブルを見つけたら実践してみてください。
この記事のまとめ
- 連敗時にリスクを抑えつつ損失をプラスに持っていく攻略法なので、どちらかというと「守備側」の攻略法
- 2倍配当のテーブルゲームで効果を発揮しやすい
- 利益が出るまで時間がかかることが多い
この記事はおよそ 7分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう
ウィナーズ法とは?
ウィナーズ法(ウィナーズ投資法)は、オンラインカジノのバカラ・ルーレットといったゲームで利用できる「マネーシステム(べッティングシステム)」の一つです。
簡単に説明すると「1回の負けを次の勝利で取り戻す」方法となっており、序盤で連敗したとしてもその負けを次以降の勝利で取り戻せることから「ウィナーズ法」という名前が付いています。
損失を取り戻すための攻略法となっているため守備力の高い(=失敗する可能性が低い)マネーシステムと言うことができ、大きな損失は出にくいです。ただし、成功条件を満たさないまま長引くとベット額も上がってしまうので、損切りも視野に入れながら使用するのがおすすめです。
相性のいいカジノゲームの種類
ウィナーズ法は「配当2倍」のゲームで利用できる攻略法です。そのため、「2倍になる確率がなるべく高く」かつ「2倍未満にはならない」ベットエリアに賭けるのが最も良いと言えます。
「ベット額が2倍(以上)になる確率」順に相性の良いカジノゲームをまとめています。()内の数字は「2倍以上になる確率」です。
- 「100 Bit Dice」で配当を2.00倍にする(49.5%)
- 「バカラ」のプレイヤー(49.32%)
- 「ヨーロピアンルーレット」の赤/黒、偶数/奇数などの2倍ベット(48.65%)
- 「シックボー」の大/小(48.61%)
- 「ドリームキャッチャー」の「1」(44.23%)
ウィナーズ法の賭け方・使い方
続いては、ウィナーズ法のベット手順について説明します。数列を利用する攻略法なので、必ず紙とペン、もしくはメモアプリをご用意ください。ウィナーズ法の具体的なやり方は以下の通りです。
- 1ユニット当たりの金額を設定する
- 2連敗したら基本の数列を記入し、ウィナーズ法スタート
- 数列の一番左の数字×2の値をベット額とする
- 勝利した場合…数列の左側の数字を消す
- 敗北した場合…数列の右側にベット額を追加する
- 数列がなくなるまで③~⑤を繰り返す
まずは1ユニット当たりの金額を決定しましょう。「1ユニット」とはベットの基準となる金額のことで、最初の賭け金となります。目安として、残高の1/50を超える金額は避けた方が良いでしょう。以下では1ユニット=1ドルとして解説します。
2連敗したらウィナーズ法を開始する
「相性のいいカジノゲーム」のうち1つを選び、1ドルのベットを行います。連勝、もしくは1敗してからの勝利ではウィナーズ法はまだ使いません。必ず2連敗を喫したタイミングでスタートしましょう。
2連敗したらメモに「1,1」という数字を書きます。次のベットは「左端の数字の2倍」の金額をベットします。今回は「1」の2倍、2ドルでベットを行います。
勝利した場合
勝利した場合、数列の左端の数を消します。
例えば、「1,1」という数列の状態で2ドルをベットし勝った場合、左端の数字を消して「1」とします。(数字を残しておきたい場合は「1,1」とします)
次のベットも左端の数字(残っている1)の2倍なので、2ドルベットとなります。
負けた場合
敗北した場合、今のベット額を数列の右に追加します。
例えば、「1,1」という数列の状態で2ドルをベットし負けた場合、「1,1,2」と書きます。
数列がなくなるまで繰り返す
これを繰り返し、最終的に数列が全て無くなった場合ウィナーズ法は成功です。
ただし、負けが重なって数列が伸びてしまい、成功することが困難になってしまった場合は、「損切り」を行って数列をリセットすることをおすすめします。損切りするラインはご自身で決めて大丈夫ですが、目安としては数列が7個以上になったら損切りを考えて良いでしょう。
ウィナーズ法のシミュレーションとその効果
続いて、ウィナーズ法を利用してベットを行った場合のシミュレーションを行い、その効果を検証してみました。上の説明では使い方が良くわからなかった…と言う方は、数列だけ隠してご自身で数列をルールに従って書いてみると理解しやすくなります。
今回はバカラのプレイヤーにベットし続け、10勝17敗だった場合を考えます。かなり大きく負け越していますが、プラスになることは出来たのでしょうか?
回数 | ベット額 | 勝敗 | 獲得額 | 累計損益 | 数列 |
---|---|---|---|---|---|
1回目 | $1 | × | -$1 | -$1 | (なし) |
2回目 | $1 | ○ | $1 | $0 | (なし) |
3回目 | $1 | × | -$1 | -$1 | (なし) |
4回目 | $1 | × | -$1 | -$2 | 1,1 |
5回目 | $2 | ○ | $2 | $0 | 1 |
6回目 | $2 | ○ | $2 | +$2 | ⇨リセット |
7回目 | $1 | × | -$1 | +$1 | (なし) |
8回目 | $1 | × | -$1 | $0 | 1,1 |
9回目 | $2 | × | -$2 | -$2 | 1,1,2 |
10回目 | $2 | ○ | $2 | $0 | 1,2 |
11回目 | $2 | × | -$2 | -$2 | 1,2,2 |
12回目 | $2 | ○ | $2 | $0 | 2,2 |
13回目 | $4 | × | -$4 | -$4 | 2,2,4 |
14回目 | $4 | ○ | $4 | $0 | 2,4 |
15回目 | $4 | × | -$4 | -$4 | 2,4,4 |
16回目 | $4 | ○ | $4 | $0 | 4,4 |
17回目 | $8 | × | -$8 | -$8 | 4,4,8 |
18回目 | $8 | ○ | $8 | $0 | 4,8 |
19回目 | $8 | ○ | $8 | +$8 | 8 |
20回目 | $16 | ○ | $16 | +$24 | ⇨リセット |
21回目 | $1 | × | -$1 | +$23 | (なし) |
22回目 | $1 | × | -$1 | +$22 | 1,1 |
23回目 | $2 | × | -$2 | +$20 | 1,1,2 |
24回目 | $2 | × | -$2 | +$18 | 1,1,2,2 |
25回目 | $2 | × | -$2 | +$16 | 1,1,2,2,2 |
26回目 | $2 | × | -$2 | +$14 | 1,1,2,2,2,2 |
27回目 | $2 | × | -$2 | +$12 | 1,1,2,2,2,2,2⇨損切り |
結果としては1回の損切りがあったものの、+$12と順当にプラスにすることができました。
まず最初の2回ですが、ウィナーズ法は2連敗しなければスタートしません。そのため連勝すればノーリスクでプラスを増やすことができます。
続いて中盤ですが、勝ち⇨負け⇨勝ち⇨負けと繰り返すと、ベット額が早いスピードで倍になって行きます。今回は後半で連勝が決まり大きなプラスとはなりましたが、これが長く続くとベット額が足りなくなることもあるので、数字が大きくなった場合は数列の個数にかかわらず注意しましょう。
最後は7連敗となり、上の説明の通り数列が7個に達したので損切りを行いました。この状態でもかなり多くのプラスが出たので、1セットで十分な利益を出せれば損切りしても全体でプラスになりやすいと言えます。
ウィナーズ法と他の必勝法を比較
ここで、ウィナーズ法と同じ勝敗結果だった場合の、他の攻略法のベット推移について解説します。今回は「モンテカルロ法」「マーチンゲール法」の2つを比較し、条件が同じように7連敗した時点で損切りすることにしています。
モンテカルロ法
回数 | ベット額 | 勝敗 | 獲得額 | 累計損益 | 数列 |
---|---|---|---|---|---|
最初の数列 | 1,2,3 | ||||
1回目 | $4 | × | -$4 | -$4 | 1,2,3,4 |
2回目 | $5 | ○ | -$5 | +$1 | 2,3 |
3回目 | $5 | × | -$5 | -$4 | 2,3,5 |
4回目 | $7 | × | -$7 | -$11 | 2,3,5,7 |
5回目 | $9 | ○ | $9 | -$2 | 3,5 |
6回目 | $8 | ○ | $8 | +$6 | ⇨リセット(1,2,3) |
7回目 | $4 | × | -$4 | +$2 | 1,2,3,4 |
8回目 | $5 | × | -$5 | -$3 | 1,2,3,4,5 |
9回目 | $6 | × | -$6 | -$9 | 1,2,3,4,5,6 |
10回目 | $7 | ○ | $7 | -$2 | 2,3,4,5 |
11回目 | $7 | × | -$7 | -$9 | 2,3,4,5,7 |
12回目 | $9 | ○ | $9 | $0 | 3,4,5 |
13回目 | $8 | × | -$8 | -$8 | 3,4,5,8 |
14回目 | $11 | ○ | $11 | +$3 | 4,5 |
15回目 | $9 | × | -$9 | -$6 | 4,5,9 |
16回目 | $13 | ○ | $13 | +$7 | ⇨1つになったのでリセット(1,2,3) |
17回目 | $4 | × | -$4 | +$3 | 1,2,3,4 |
18回目 | $5 | ○ | $5 | +$8 | 2,3 |
19回目 | $5 | ○ | $5 | +$13 | ⇨リセット(1,2,3) |
20回目 | $4 | ○ | $4 | +$17 | ⇨リセット(1,2,3) |
21回目 | $4 | × | -$4 | +$13 | 1,2,3,4 |
22回目 | $5 | × | -$5 | +$8 | 1,2,3,4,5 |
23回目 | $6 | × | -$6 | +$2 | 1,2,3,4,5,6 |
24回目 | $7 | × | -$7 | -$5 | 1,2,3,4,5,6,7 |
25回目 | $8 | × | -$8 | -$13 | 1,2,3,4,5,6,7,8 |
26回目 | $9 | × | -$9 | -$22 | 1,2,3,4,5,6,7,8,9 |
27回目 | $10 | × | -$10 | -$32 | 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10⇨損切り |
モンテカルロ法では、-32ドルという結果になりました。最後の損切りで大幅に損失を出し、前半に稼いだプラスでは補えなかった、という経過になります。
モンテカルロ法は計算上1/3以上ベットが成功すればプラスになるのですが、その分1セット成功時のプラスは控えめなので、損切りするとマイナスになりやすいことに注意が必要です。
マーチンゲール法
回数 | ベット額 | 勝敗 | 獲得額 | 累計損益 |
---|---|---|---|---|
1回目 | $1 | × | -$1 | -$1 |
2回目 | $2 | ○ | $2 | +$1 |
3回目 | $1 | × | -$1 | $0 |
4回目 | $2 | × | -$2 | -$2 |
5回目 | $4 | ○ | $4 | +$2 |
6回目 | $1 | ○ | $1 | +$3 |
7回目 | $1 | × | -$1 | +$2 |
8回目 | $2 | × | -$2 | $0 |
9回目 | $4 | × | -$4 | -$4 |
10回目 | $8 | ○ | $8 | +$4 |
11回目 | $1 | × | -$1 | +$3 |
12回目 | $2 | ○ | $2 | +$5 |
13回目 | $1 | × | -$1 | +$4 |
14回目 | $2 | ○ | $2 | +$6 |
15回目 | $1 | × | -$1 | +$5 |
16回目 | $2 | ○ | $2 | +$7 |
17回目 | $1 | × | -$1 | +$6 |
18回目 | $2 | ○ | $2 | +$8 |
19回目 | $1 | ○ | $1 | +$9 |
20回目 | $1 | ○ | $1 | +$10 |
21回目 | $1 | × | -$1 | +$9 |
22回目 | $2 | × | -$2 | +$7 |
23回目 | $4 | × | -$4 | +$3 |
24回目 | $8 | × | -$8 | -$5 |
25回目 | $16 | × | -$16 | -$21 |
26回目 | $32 | × | -$32 | -$53 |
27回目 | $64 | × | -$64 | -$117 |
マーチンゲール法では-117ドルの損失が出てしまいました。こちらも前半は勝利するたびに利益が出ていたのですが、7連敗の損失は到底カバーし切れないという結果になります。
マーチンゲール法は連敗時におけるリスクが負けるたびに倍々に増えていくので、大きく勝ち越していた場合でも連敗1回で大きなマイナスになることがあります。損切りラインは厳格に決めておく方が良いでしょう。
ウィナーズ法のメリット
ウィナーズ法の最大のメリットは連敗に強いという点です。これはウィナーズ法を使う人にとって具体的にどのように有利に働くのでしょうか。前項のシミュレーションを基に考察していきます。
負け越しても利益が出る場合もある
10勝17敗のシミュレーションでも見たように、ウィナーズ法を使えばゲーム全体を通して負け越したとしてもトータルではプラスの収益になる場合もあります。
ウィナーズ法1セット当たりで見ると勝率が50%以上ないと成功ではありませんが、何セットかを繰り返し行って利益を積み上げることで、連敗を喫して損切したとしてもトータルの収支をプラスの状態で終えることが十分に可能です。
連敗しても急激な賭け金上昇が起こらない
ウィナーズ法では負けが続いている間は賭け金が上がることはありません。ベット額の基準となる一番左の数字が変わらないからです。これがウィナーズ法が連敗に強いと言われている理由でもあります。
ただし、勝ち負けが交互に続いている場合は連敗時に比べて賭け金が上昇しやすいので注意が必要になります。
低資金でも始められる
ウィナーズ法は、マーチンゲール法のように連敗してもベット額が倍に倍に増えていくわけではないので、資金切れになる可能性が比較的低い攻略法です。
シミュレーションからも分かるように、損切をした場合の最終的なベット額がウィナーズ法では$2だったのに対してマーチンゲール法では$64にも膨れ上がっています。
使える軍資金は少ないけどコツコツ着実に利益を出したいという人にウィナーズ法はおすすめです。
ウィナーズ法のデメリット
次に、ウィナーズ法のデメリットについても解説します。最強の守備型マネーシステムかとも思えるウィナーズ法にはどのような注意点があるのでしょうか。
手順に慣れる必要がある
ウィナーズ法は、数列を操作して賭け金を決めていくのでマネーシステム初心者の方にとってはとっつきにくいかもしれません。とくにディーラーを前にしたライブカジノではベットするタイミングが決められているので手順に慣れるまでは焦ってしまうことも考えられます。
しかし、実際にやってみるとやり方は意外にも簡単で、勝ったら数字を消す・負けたら数字を書き足すだけ! 少し練習すればすぐにマスターすることができます。
オンラインカジノであればゆっくり考えたいと思ったときにはその回のゲームはスルーすることもできますので落ち着いてプレイしましょう。数列の扱いにミスがないことが重要です。
連勝できないと回収までに時間がかかる
ウィナーズ法を成功させるには最終的にどこかのタイミングで2連勝以上が必要になります。とくに連敗が続いて数列が伸びてくると、その分連勝の必要も出てくるため数列を全て消しきることが困難になり、時間もかかります。
連敗が続いてもベット額の急上昇が起こりづらいため、大きな損失が出ることはないですが、自分で決めた損切のタイミングは必ず守るようにしましょう。
ウィナーズ法の弱点を克服するコツ3つ
最後に、「数列の扱いに慣れが必要」や「連敗した後は連勝で回収が必要」といったこれまで見てきたウィナーズ法の弱点を克服するためのコツを3つご紹介します。
①損切りを徹底する
他のカジノ攻略法とも共通していますが、ウィナーズ法は特に「損切りライン」が重要なファクターです。上の説明では「数列が7個以上で損切り」と解説していますが、特に勝負が長引くと総額で数十〜100ドル以上のベットが求められることも。損切りラインは臨機応変に定めて、大損しないように心がけてください。
②無料プレイやテーブルゲームで慣れてから
いきなりウィナーズ法をライブカジノで使うと、間違いやすい攻略法なので正しく賭けられず損をしてしまうかも。まずは無料プレイやベットタイムの制限がない非ライブのテーブルゲームを使って慣れてからライブカジノで使いましょう。
③他の攻略法も使い分ける
例えば連勝できるなら「パーレー法」、勝率が5割を切りそうなら「モンテカルロ法」など、ウィナーズ法に固執せず色んなマネーシステムを活用してみるのがおすすめです。
ウィナーズ法の使い方まとめ
ウィナーズ法(ウィナーズ投資法)は、数列を駆使してベット額を調整し、テーブルゲームやライブカジノなどで手堅く利益を目指す攻略法です。
連敗時のリスクが他の攻略法と比較して低く、また大きな利益が出るタイミングも多いマネーシステムですが、勝率50%を超えられないと利益が出にくく、回収に時間がかかる場合もあるという欠点もあります。
初めのうちは無料プレイやライブではないテーブルゲームなどで経験を積んで、慣れてからライブカジノで利用するのがおすすめです。
Bell
(ウィナーズクラブ管理人)
ウィナーズ法(ウィナーズ投資法)は連敗しても賭け金が急上昇しないことから、比較的リスクの低い攻略法であるという点が特徴的です。実際にシミュレーションを行ってその効果を検証し、他のマネーシステムとの比較もしています。