ポーカーのフォールドとは?効果的なタイミングや使い方を解説
ポーカーにおいて「フォールド」とは、負けを認めてゲームを降りるアクションのことを指します。
フォールドをすると絶対に負けてしまうためネガティブな印象を持つかもしれませんが、損失を防ぐという意味では非常に大事なアクションであり、どのタイミングでフォールドするかを見極めることがポーカーの勝率に直結すると言って良いでしょう。
このページでは、ポーカーの重要なアクションの一つ「フォールド(ドロップ)」について解説します。
この記事のまとめ
- フォールドは「負けを認めてゲームを降りる」ポーカーのアクションの一つ
- 自信がないハンドはフォールドしてOK!プロでも8割はフォールドする
- 自分の損失を最小限にし、相手に得をさせないためにもフォールドするタイミングを見極めよう
この記事はおよそ 5分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう
フォールド(ドロップ)とは
フォールドとは、ポーカーにおけるアクションの一つです。勝ち目が無いと判断した時などに、負けを認めてゲームを降りることを指します。
フォールドした段階でゲームには参加できなくなり、それまでに支払ったチップは戻ってきません。また、結果的に勝者より良いハンドを作れていたとしても負けとなります。
ちなみに、フォールドは「ドロップ」と呼ばれることもあります。プレイヤーの多いカジノなどでは「コール」と「フォールド」が聞き分けづらいため、間違いを防ぐためにドロップと言う場合があります。
フォールドのやり方
フォールドは、自分のターンが来たらいつでも実行することができます。
フォールドをするときは「フォールド(ドロップ)」と宣言し、カードを2枚とも伏せたまま前に出せばOKです。プロのポーカープレイヤーであれば、カードを投げてフォールドを宣言することもあります。
フォールドした段階でそれまでに賭けたチップは没収となり、以降勝負に参加することはできません。
フォールドするメリット
フォールドは「負けを認める」ことになるので、マイナスのアクションのように見えがちです。しかし、勝ち目が無くとも強制的にゲームに参加させられる麻雀などとは異なり、ポーカーにおいてフォールドを判断することは多くのメリットがあります。
失われるチップを最小限にできる
このハンドでは勝てないと判断した時、フォールドを使えば損切りをする事ができます。
ポーカーは賭け金がどんどん釣り上がるゲームなので、損害を最小限に抑えて自分のチップを守るためにフォールドはとても大事なアクションと言えます。
相手に情報を与えない
フォールドは相手に情報を与えたくない時にも利用できます。
例えばブラフを仕掛けている時に、相手が引かずにコールやレイズをしてきたという場合、フォールドするとブラフを仕掛けたことを知られずに済みます。
ブラフがバレると以降のゲームで同じようにブラフを疑われるため、立ち回りの幅を狭めないと言う意味でもフォールドは大事です。
相手に得をさせない
相手が良いハンドを持っている場合、積極的にベット・レイズを仕掛けてチップ稼ぎにいくはずです。フォールドを早めに決めることで、相手にそれ以上チップを持っていかれずに済みます。
フォールドばかりしてもいいの?
すぐフォールドしても毎回アンティは払っているので、あまりフォールドの頻度は多くない方が良いのでは? と考える方も多いかもしれません。
しかし、最適手順で考えた場合、フォールドの頻度はかなり高くなります。プロでも8割はフォールドすると言われるくらいなので、自信がないハンドはバンバンフォールドしましょう!
このハンドではコールしたくないな、オッズに見合ってないな、と思ったら最初にフォールドを頭に浮かべておくことをおすすめします。
ただし、フォールドばかりしているとブラフのターゲットになる可能性もあります。それを逆手に取り、序盤でタイトプレイヤー(ハンドが強くないとゲームに参加しない人)の印象をつけておき、中盤以降でアグレッシブに勝負するといった戦略も考えられます。
いずれにせよ、適切なタイミングでフォールドすることが最も重要であると言えます。
チェックできるときにフォールドする必要はない
チェックとは、ベットを追加せず相手に順番を回すことです。
チェックは自分が最高額をベットしている(=追加でベットしなくともゲームに参加できる)時のみ可能なアクションなので、フォールドをする必要はゼロであると言えるでしょう。
チェックできる時にフォールドすると初心者であることがバレてカモにされる可能性も高いため、チェックできる時はフォールドはしないようにしましょう。
フォールドすべきタイミングや判断の基準
原則として、勝負しに行きたい手でないのなら、フォールドすれば大きな問題は起こりません。
しかし、どのハンドが「勝負しに行きたい手」なのかを判断するには、カードの強さはもちろんのこと、チップの量・相手の性格・これ以上ハンドの情報を与えるべきか、といった様々なものを総合的に見る必要があります。
続いて、フォールドすべきタイミングや基準について解説します。このハンドは絶対にフォールドすべきだ! といったものではありません。この判断基準によってフォールドするかどうかを決めると良い、という指標とお考えください。
勝てる見込みがないとき
まず、単純に自分のハンドが弱く勝てる見込みがない時に、コールなどで粘るよりは早めに損切りすることをおすすめします。
特に9人など大人数で戦うポーカーテーブルの場合、勝率は数%となる場合が多いです。損失を最小限に抑えるという意味でも、できるだけ早いフォールドをおすすめします。
他のアクションが適切でないとき
ポーカーでは、「勝利時にもらえる金額に対し、どれくらい勝率があるのか」を示す指標として「オッズ」と言うものがあります。例えば、勝利時にベット額の5倍を獲得できるゲームの場合、20%以上の勝率があるなら「オッズに合う」と言えるでしょう。
コールやレイズをした結果オッズに合わなくなる場合、適切なアクションはフォールドとなります。
自分の手札を見せたくないとき
例えば自分がブラフを仕掛けているときに、相手が一切引かずにコールやレイズをしてくると、ショーダウンの時にブラフがバレてしまいます。「この人はブラフをするプレイヤーだ」とバレると、今後の立ち回りが難しくなります。
自分の手札を見せるのは相手へのヒントになってしまうため、フォールドを選択することで手札を公開せずにすみます。
タイトプレイヤーがベットしたとき
強いハンドが来るまでフォールドを繰り返し、勝利しやすいハンドでベットするプレイヤーのことをタイトプレイヤーといいます。
このようなプレイヤーがアグレッシブに勝負する場合は強い役を持っている可能性が非常に高いため、普通のプレイヤーよりも早めにフォールドの選択肢を考えておくべきと言えます。
相手をフォールドさせないようにするには
強いハンドを持っている場合は、ショーダウンまで行っても十分勝利できると考えられます。それであれば、相手にはフォールドをさせずにそこそこのコール・レイズを行うことで、より多くのポットを獲得する方がお得です。
このような、自分のハンドが相手より優勢の状況で、自分の取り分を最大化できるベットアクションのことを「バリューベット」といいます。
相手をフォールドさせず、より多くのポットを獲得するには、以下のような方法が考えられます。
相手がコールできるくらいの額をベットする
最初にフォールドしないプレイヤーは、ある程度勝率の高いハンドを持っているはずです。そのため、ある程度のベットであればフォールドしたくないと言えるでしょう。
相手が降りられないくらいの額をベットするとポット額が膨らみます。
チェックやコールをして自分が強いことを悟らせない
相手がある程度強いハンドであれば、チェックやコールなどを行い自分が強いことをアピールしないと言うのも一つの手です。
相手の強気ベットにコール、相手が気付いた時には大きなポットを獲得…なんてこともあります。
まとめ
ポーカーにおいて、負けを認めて以降の勝負に参加しない「フォールド」は、出現率から考えると最も重要なアクションと言えるでしょう。
それ以上損失を出さない、相手にそれ以上利益を渡さないためには、フォールドを適切なタイミングで利用することがトータル収支をプラスにするための大事なポイントです。
自分がこのタイミングでベットした場合に期待収支がプラスになるか、を示す指標に「オッズ」があります。期待収支がプラスになる場合は「オッズに合う」と呼ばれ、コールやレイズを行います。オッズに合わない場合はフォールドすることをおすすめします。
場面に応じてレイズ・コール・フォールドを使い分け、全体収支を増やしていきましょう!
Bell
(ウィナーズクラブ管理人)
フォールドばかりするとなんだか損をしている気持ちになってしまいますよね。しかし、フォールドはポーカーを賢く遊ぶための重要なアクションの一つです。
フォールドするメリットや適切なタイミングを紹介していますのでフォールドを使いこなしてより多くのチップを獲得しましょう。