ポーカーの役一覧表|強さ・出現確率を紹介
トランプを使った人気ゲーム・ポーカーでは、より強い「役」を作った方が勝ちとなります。
相手がどれくらいの役を作っているのか、自分の役は相手より強いのか…といった心理戦がポーカーの面白いポイントですが、それを楽しむためにはまずポーカーの役を覚えていないといけません。
そこで、このページではポーカーの役の強さについて解説しています。
また、それぞれの役が出現する確率や、もし同じ役だったらどちらのプレイヤーの方が強いのか…など、初心者の方が戸惑いがちなポイントについても詳しく解説しています。
この記事のまとめ
- ポーカーは役を覚えることでもっと楽しくプレイができる
- 最強の役はロイヤルストレートフラッシュ、最弱の役はハイカード
- ポーカーの役を覚えるなら早見表を見ながらビデオポーカーをプレイしよう
この記事はおよそ 10分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう
ポーカーの役(強い順)一覧
一般的なポーカーにおいて、「役」と呼ばれるものは10種類あります。それぞれ強い順に、
- ロイヤルストレートフラッシュ
- ストレートフラッシュ
- フォーカード(フォーオブアカインド)
- フルハウス
- フラッシュ
- ストレート
- スリーカード(スリーオブアカインド)
- ツーペア
- ワンペア
- ハイカード(ノーハンド)
となっています。
特に「フルハウス > フラッシュ > ストレート」については順番を間違ってしまうことがあるので注意しましょう。
以下の項目で、それぞれの役がどのような物なのかについて解説します。また、出現確率についても説明します。
なお、ここでの「出現確率」とは、5枚のカードが配られたときに役が完成している確率です。テキサスホールデムや7カードスタッドなどのように、7枚のカードから5枚を選ぶ形式のポーカーではより上位役が出やすくなります。
また、ビデオポーカーの場合でも1回ドロー(カードを変更すること)の権利があるため、上位役の出現確率はもっと高いとお考えください。
ロイヤルストレートフラッシュ
「ロイヤルストレートフラッシュ(ロイヤルフラッシュ)」とは、一般的なポーカーにおける最高役です。この役が成立している場合、必ず勝つことができます。
「10」「J」「Q」「K」「A」のカードが、1枚の被りなく揃っており、なおかつ同じスート(マーク)であれば成立します。
ロイヤルストレートフラッシュの確率
ロイヤルストレートフラッシュが成立するのは、スペード・ハート・ダイヤ・クラブのそれぞれ1パターンしかないので、合計で4パターンしか考えられません。
ポーカーの5枚の手札の組み合わせは52枚から5枚を選ぶ組み合わせ、計算すると2,596,960通りとなります。
そのためロイヤルストレートフラッシュの確率は、4 ÷ 2,596,960 ≒ 0.000153% となります。
ストレートフラッシュ
ストレートフラッシュとは、ロイヤルストレートフラッシュに次ぐ2番目の役です。
「2 , 3 , 4 , 5 , 6」など被りがなく連番の数字が並んでおり、なおかつ同じスート(マーク)であれば成立します。
簡単に言えば「ストレート」の条件と「フラッシュ」の条件を両方満たしている状態と考えればOKです。
ストレートフラッシュの確率
ストレートフラッシュが成立するのは、それぞれのスートで9パターンなので、合計で36パターンです。
そのためストレートフラッシュの確率は、 36 ÷ 2,596,960 ≒ 0.00139% となります。
フォーカード
フォーカードとは、同じ数字のカードが4枚あると成立する役です。海外では「フォーオブアカインド(同じ種類の4枚という意味)」と呼ばれており、フォーカードでは通じませんのでご注意ください。
なお、残り1枚のカードについてはどの数字でもOKです。
フォーカードの確率
フォーカードが成立する組み合わせは合計で624パターンです。
そのため、フォーカードの確率は、624 ÷ 2,596,960 ≒ 0.024% となります。
フルハウス
フルハウスとは、「同じ数字のカード3枚(スリーカード)」と「同じ数字のカード2枚(ワンペア)」の組み合わせで成立する役です。
ちなみに、フルハウス同士で勝敗を決める場合は、スリーカードの数字が大きい方が勝者となります。
フルハウスの確率
フルハウスが成立する組み合わせは合計で3,744パターンです。
そのため、フルハウスの確率は、3,744 ÷ 2,596,960 ≒ 0.14% となります。
フラッシュ
フラッシュとは、同じスーツ(ダイヤやハートなどのマークのこと)のカードが5枚揃うと成立する役です。
ちなみに、フラッシュ同士で勝敗を決める場合は、5枚の中でもっとも数字が大きいカードによって判断します。
1枚目の数字が同じ場合は、上から2枚目の数字、3枚目の数字とそれぞれ照らし合わせ順位を決定します。
フラッシュの確率
フラッシュが成立する組み合わせは合計で5,108パターンです。
そのため、フラッシュの確率は、5,108 ÷ 2,596,960 ≒ 0.20% となります。
ストレート
ストレートとは、「4 , 5 , 6 , 7 , 8」など連続した数字5枚の組み合わせで成立する役です。スートは関係ありません。
ただし、Aと2は連番ではないので、「Q , K , A , 2 , 3」などの組み合わせについてはストレートとはみなされません(「A , 2 , 3 , 4 , 5」の組み合わせだけはストレートになります)。
ちなみに、ストレート同士で勝敗を決める場合は、もっとも数字が大きいカードによって判断します。なお、「A , 2 , 3 , 4 , 5」の組み合わせの場合、Aは「1」として考えられるので、「5」が最大の数字となります。
ストレートの確率
ストレートが成立する組み合わせは合計で10,200パターンです。
そのため、ストレートの確率は、10,200 ÷ 2,596,960 ≒ 0.39% となります。
スリーカード
スリーカードとは、同じ数字のカード3枚が揃うと成立する役です。残り2枚のカードは何でもOKです。海外では「スリーオブアカインド」と呼ばれており、スリーカードでは通じませんのでご注意ください。
ちなみに、スリーカード同士で勝敗を決める場合、まずスリーカードを構成する3枚の数字によって優劣が付きます。
その数字も同じという場合は、残り2枚のカードのうち大きい方(「キッカー」と言います)で勝敗が付き、キッカー対決でも同じ場合は最後の1枚によって勝敗が付きます。
スリーカードの確率
スリーカードが成立する組み合わせは合計で54,912パターンです。
そのため、スリーカードの確率は、54,912 ÷ 2,596,960 ≒ 2.11% となります。
ツーペア
ツーペアとは、同じ数字のカード2枚組が2つ揃うと成立する役です。残り1枚のカードは何でもOKです。
ツーペアの確率
ツーペアが成立する組み合わせは合計で123,552パターンです。
そのため、ツーペアの確率は、123,552 ÷ 2,596,960 ≒ 4.76% となります。
ワンペア
ワンペアとは、同じ数字のカード2枚組が1つ揃うと成立する役です。残り3枚のカードは何でもOKです。
ワンペアの確率
ワンペアが成立する組み合わせは合計で1,098,240パターンです。
そのため、ワンペアの確率は、1,098,240 ÷ 2,596,960 ≒ 42.3% となります。
ハイカード(ノーハンド)
ハイカード(ノーハンド)とは、今までの9個の役がすべて成立しなかった時の役です。「ブタ」という言い方もされます。
ハイカードの確率
ハイカードが成立する組み合わせは合計で1,302,540パターンです。
そのため、ハイカードの確率は、1,302,540 ÷ 2,596,960 ≒ 50.2% となります。
ファイブカードは幻の最強役
ポーカーのファイブカード(ファイブ・オブ・ア・カインド)とは、ジョーカー1枚と同じ数字のカード4枚が揃うと成立する役のことです。
ワイルドカード(ジョーカー)を用いない一般的なポーカーでは実現しない役ですが、ファイブカードは基本的にロイヤルストレートフラッシュより強い役として扱われます。
ファイブカードの確率
ジョーカーを含めた53枚から5枚を選ぶ組み合わせは、2,869,685通り。
ファイブカードとなる組み合わせは13通りなのでファイブカードが成立する確率は、13 ÷ 2,869,685 ≒ 0.0004% となります。
ポーカーの役の強さが相手と同じだった場合の勝敗
ここまでポーカーの役について解説してきました。
基本的にはショーダウン(手札を見せ合うこと)の際、ハンドの役が強い方が勝利となりますが、時には「フルハウス同士」「ワンペア同士」など同じ強さの役で勝負する可能性もあります。
続いての項目では、ポーカーの役が相手と同じだった場合、どのように勝敗を決めるのかについて解説します。
カードの数字の強さで勝敗が決まる
まず、ポーカーで使われるカードの数字は「強さ」が設定されています。弱い方から順番に、
2 < 3 < 4 < 5 < 6 < 7 < 8 < 9 < 10 < J < Q < K < A
となります。
ハンドの役が同じだった場合、原則としては、「成立役のカードの数字」によって勝敗を決めます。
例えばワンペア同士の対決で、Aさんのハンドが「Q , Q , 5 , 4 , 2」であり、Bさんのハンドが「9 , 9 , K , 7 , 3」だったとします。
この場合は、ワンペアとなっているのがAさんの場合「Q」、Bさんの場合「9」なので、上の強弱表に従ってAさんの方が上位ということになります。
役・数字どちらも同じ場合は残りのカードの強さで判断する
しかし、これでも勝敗が決まらない場合があります。次の例を考えてみましょう。
Aさんのハンドが「Q , Q , 5 , 4 , 2」であり、Bさんのハンドが「Q , Q , K , 7 , 3」だったとします。この場合、両方ともワンペアですが、ワンペアとなっているカードがどちらもQなので優劣が判断できません。
その場合、成立役以外の残りのカードによって勝敗を決めます。
ペアになっていない3枚のカードのうち、もっとも強いカードを選びます(これを「キッカー」と言います)。Aさんのキッカーは5、BさんのキッカーはKです。そのためBさんの方が上位ということになります。
もし、これらの判定を行っても優劣が判定できなかった場合、両者引き分けとなります。スート(スペードやハートなどのマーク)で勝敗が決まることはありません。
ポーカーの役の覚え方
これまで駆け足で説明してきましたが、解説を一度読むだけでは役を覚えられないという方も多いと思います。
そこで、ポーカーの役を覚えるためにはどうすれば良いのか、について解説します。
やはり、覚えるには実戦が一番!まずは表を見ながらでもいいので、ぜひプレイを重ねて役を覚えるのがおすすめです。
オンラインポーカーをプレイする
インターネットでプレイできるポーカーには2種類あります。オンラインカジノで遊べる「ビデオポーカー」と、ポーカーサイトでプレイできる「プレイヤー同士のポーカー」です。
このうち、初心者の方におすすめなのはビデオポーカーです。
ビデオポーカーでは、5枚のカードが配られて、そのカードから残したいものを取捨選択します。残したカード以外は交換されて、交換後の成立役によって配当がもらえるという仕組みになっています。
ビデオポーカーでは、プレイヤー同士が対戦するという仕組みはありません。そのためビデオポーカーで対人戦のスキルを磨くことはできませんが、その代わり他のプレイヤーがいる中で急かされる心配はありません。
どのカードを残すことで上位役が出来るかを考えることで、自然とポーカーの役を覚えることができます。しかも、ビデオポーカーは上部に役の一覧が載っているので、順番を間違う心配もありません。
初心者におすすめのビデオポーカーは「ジャックスオアベター(Jacks or Better)」です。これは、ツーペア以上の役か、ワンペアの中でもJ以上のペアであれば配当が貰えるポーカーとなっており、役の順番はこれまで説明した通りとなっているので全く違和感なく遊ぶことができます。
対人戦のスキルを磨く前に、まずビデオポーカーで役を覚えるのがおすすめです!
ポーカーの役早見表を覚える
ポーカーの役をある程度覚えたという方は、対人のポーカーにデビューするのもおすすめです。しかし、全部覚えたはずだけど本当に正しく覚えているかちょっと不安という方も多いでしょう。そこで是非、「ポーカーの役早見表」をご利用ください!
ポーカーの役早見表では、10種類のポーカーの役が上位役から順番に表示されています。この表を確認しながら遊べば、「ストレートとフラッシュってどっちが上だったっけ?」といったことを迷わずに済みます!
もちろん実際の店舗で早見表を見ながら遊ぶとカモにされる可能性がありますが、ネット上なら早見表を確認しているなんてバレないので大丈夫!
対人スキルを磨くことができれば、安定した勝ち方も夢ではないかも?
ポーカーの役についてよくある質問
- ファイブカードはないんですか?
-
1組のトランプに同じ数字のカードは4枚しかないので、ファイブカードが成立する場合は「ジョーカー1枚+フォーカード」という組み合わせが必要となります。
原則として対人ポーカー(オンラインポーカー)の場合はジョーカーを使って勝負することは無いので、ファイブカードは出てきません。
ただし、ジョーカーを利用するビデオポーカーの場合はファイブカードが成立することもあります。ファイブカードはロイヤルストレートフラッシュよりも上位に位置する役となっているので、超高配当を獲得できる大チャンスとなっています。
- スート(絵柄)は役の強さに関係ありますか?
-
スートとは、スペード・ハート・ダイヤ・クローバーと4種類あるマークのことを指しますが、スートによって成立役の強さが変わることはありません。
例えば、A♠️A♥のワンペアと、A♦️A♣️のワンペアは全くランクに優劣はなく同じものとして扱われます。
ポーカーの勝敗については、原則として「①成立役の強さ→②成立役のカードの数字→③成立役以外のカードの数字」の順番に判定され、すべて同じだった場合は引き分けとなります。
そのためスートは役の強さには全く関係ありません。
まとめ
対人でプレイできるオンラインポーカーや、カジノでプレイできるビデオポーカーなど、現在インターネットで楽しめるポーカーは大きな人気を獲得しています。
そのため「早くポーカーを遊んでみたい!」という初心者の方も多いと思いますが、ポーカーは「役」を覚えることで一層楽しくなります。また初心者を脱出するには、ポーカーの役は(成立役が同じ時の勝敗なども含めて)すべて暗記しておくのが必須条件です。
もちろん、ポーカーは役が全てではありません。ブラフを使うことで弱い役でも勝てる場合もありますし、工夫したアクションによって相手を降ろす…なんてこともできます。
しかし、ポーカーを100%楽しみたいのであれば、まずは役を覚えることが最初のハードルと言えるでしょう。最初は早見表を見ながらでもいいので、役を覚えてから遊ぶのがおすすめですよ!
Bell
(ウィナーズクラブ管理人)
ポーカーの役には10種類あります。最初は同じ数字・マークか数字が連番になると役になるという風に覚えておいたら問題ありません。
もし、対人プレイに不安があるのであれば、まずはオンラインカジノで役を覚える練習してみましょう。