フロップ(Flop)とは?|ポーカー用語集
5枚のトランプカードを使って役を作るゲーム「ポーカー」では、覚えておきたい重要なワードがいくつかあります。その中でもこのページでは「フロップ(Flop)」について詳しく説明します。
フロップとは何かについて分かりやすく説明したあと、それぞれのフロップの種類について詳しく解説します。
この記事のまとめ
- フロップとはテキサスホールデムなどのポーカーでよく使われる用語で、最初にオープンされる3枚のカードの事を指す
- 代表的なフロップテクスチャーは「ローボード」「ハイボード」「ドライボード」「ウェットボード」の4つ
- フロップにはレインボーフロップや2-スーテッドフロップなど様々な種類がある
この記事はおよそ 3分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう
フロップ(Flop)とは
「フロップ(Flop)」とは、テキサスホールデムなどのポーカーでよく使われる用語です。テキサスホールデムでは、2枚の手札と5枚のコミュニティカードを使って勝負が行われますが、フロップとはこのうち最初に開かれる3枚のカードのことを指します。
7枚のうち手札2枚+コミュニティカード3枚の合計5枚が分かる状況となっているため、自分のハンドがある程度どれくらいの価値があるのかが分かるようになります。そのため、プレイヤーはフロップを終えた段階でゲームの方針を決める必要があります。
降りるのか、降りないとしたらどれくらいのベットを打つのか、といった指針が決まるのがフロップと言えるでしょう。
フロップでの立ち回り
フロップでは、その時の自分の勝率がある程度計算できるようになります。そのため、この金額をベットした場合に期待値がプラスになるのか、という計算のもとアクションを選ぶことで、より効率的にプレイできると言えるでしょう。
例えば、自分のハンドとフロップのカードでペアが出来ていればチェックする、ストレートやフラッシュが狙えそうなら積極的にベットする、役が作れなさそうならフォールドする、などのように臨機応変に戦略を決めていくのがおすすめです。
フロップテクスチャー
「フロップテクスチャ(ボードテクスチャ)」とは、フロップの3枚のカードがどのような傾向のボードなのかを示した分類です。フロップテクスチャの種類が分かれば、自分の持っているハンドが有利なのか不利なのかが分かります。
ここでは代表的なフロップテクスチャーについて説明します。
ローボード
全てが2〜8で構成されたボード。最初にレイズしたプレイヤーは強いカードを持っているはずなので、ヒットする可能性は低い。ただしストレートの可能性がある。
ハイボード
1枚以上のカードがK・Aなどのハイカードであるボード。最初にレイズしたプレイヤーはかなり有利。また、逆転できる可能性は(ウェットボードでない限り)かなり薄くなる。
ドライボード
フラッシュやストレートが狙いにくい、数字やスートがバラバラのボード。ヒットしたらそれだけでかなり強いハンドと言える。
ウェットボード
ペアのカードがある、数字が連続している、スートが揃っているなど、フラッシュやストレート、フルハウスなどになりやすいボード。ドローを狙われる可能性が高い。
このように、フロップの情報だけでもどのようなハンドが強いのかがある程度分かるので、勝負をかけやすくなる(有利なブラフが打ちやすくなる)と言えるでしょう。
フロップの種類
レインボー フロップ | 異なったスートがそれぞれ3枚揃っているフロップです。フラッシュドローの可能性はありません。およそ40%ほどの確率で出現します。 |
---|---|
2-スーテッド フロップ | 同じスートが2枚、異なったスートが1枚あるフロップです。薄いですが、フラッシュドローの可能性があります。およそ55%ほどの確率で出現します。 |
3-スーテッド フロップ | 3枚とも同じスートが揃っているフロップです。かなり高い確率でフラッシュドローの可能性があるほか、フラッシュが完成していることもあります。およそ5%の確率で出現します。 |
ペアード フロップ | 2枚のカードがペアになっているフロップです。フルハウスが成立する可能性が高くなるため、ストレートドロー・フラッシュドローの価値は相対的に下がります。およそ17%の確率で出現します。 |
2-コネクテッド フロップ | 連続した2枚のカードが揃っているフロップです。薄いですが、ストレートドローの可能性があります。およそ40%ほどの確率で出現します。 |
3-コネクテッド フロップ | 連続した3枚のカードが揃っているフロップです。かなり高い確率でストレートドローの可能性があるほか、ストレートが完成していることもあります。 |
ドローヘビー フロップ | かなりドローの可能性が高いフロップのことを指します。スーテッド・コネクテッドのボードが揃い、ストレートドローやフラッシュドローの期待度が上がります。 |
ドライ フロップ | ドローがかなり難しいフロップのことを指します。レインボーフロップである、ペアがない、連続した数字がない、などのフロップがこれに該当します。 |
ラグド フロップ | ドライフロップと同じく、かなりドローが難しいフロップです。このようなボードではスリーカードやツーペアといった弱めの役であっても十分に勝負できます。 |
フロップテクスチャーをさらに細分化したものがこちらです。
基本的に、スートが揃っているほど、数字が連続しているほど、ペアの数字があるほどストレートやフラッシュなどの強い役が出やすくなるため、最初にレイズしたプレイヤー(オリジナルレイザー)は気を付けるべき局面と言えます。
ただし、こういったフロップではブラフを仕掛けられる可能性が高いことにも注意が必要です。
フロップに似た用語
プリフロップ
プリフロップとは、フロップより前のベッティングラウンドのことを指します。
テキサスホールデムでは最初に2枚の手札がプレイヤーにそれぞれ配られます。場のコミュニティカードは1枚も開かれていません。この状態で行うベッティングラウンドのことを「プリフロップ」と言います。
ポストフロップ
ポストフロップとは、フロップより後のラウンドを指します。フロップ・ターン・リバーがこれに当たります。
プリフロップでは自分の役はほとんど分かりませんが、フロップ以降は役がある程度決まります。そのため、相手がどのような役になっているのかを想定しながらゲームを進める必要があります。
フロップまとめ
「フロップ」は、ポーカー(テキサスホールデム)において最初の3枚のコミュニティカードが開かれた状態のことを指します。
フロップまで到達すると自分の役がある程度決まり、またストレートやフラッシュといった強い役が出現する可能性がどれくらいあるのかがボードに揃っているカードによって判別できるようになります。そのため、フロップ以降のベッティングラウンドでは相手の役を予想し、リターンに見合ったベットを行うことが大事と言えます。
とはいえ、フロップ以降のゲームメイクはかなりの熟練度が必要です。初心者の方はまずプリフロップで参加すべきハンドについて把握してからフロップの戦術を磨くと良いでしょう。
Bell
(ウィナーズクラブ管理人)
ここではポーカーの「フロップ」について解説します。フロップとは何か?から立ち回り、テクスチャー、種類、似た用語までまとめました。用語の理解を深めて勝率を上げましょう!