どうしてルーレットにはゼロがあるの?
正しいペイアウトの知識持っていますか?
「ハウスエッジを克服してペイアウトを 100% 以上にしないと勝利はない」ということを言いましたが、そのペイアウトに関して本当にあなたは正しい知識を持っていますか?
カジノ攻略においてハウスエッジとペイアウトを知ることは不可欠です。そのためにはまず、ハウスエッジとペイアウトのことをもっとよく知りましょう。敵を知るのです。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」なんてことを言うじゃないですか。
どうしてルーレットにはゼロがあるの?
ペイアウトのことをよく理解する事例としてルーレットを挙げてみましょう。 ルーレットで最も単純な賭け方に出た目が赤か黒かに賭けるという、いわゆる「赤黒賭け」(Red/Black)があります。
質問です。この「赤黒賭け」の勝率はどの程度でしょうか?
「50%」とお答えのあなた!そんなことではすぐに「いいカモ」にされてしまいますよ!
ルーレットには赤に相当する数字が 18箇所 、黒に相当する数字が 18箇所 あります。たしかにこれだけを見れば、勝率は 50% で配当は 2倍 ですから、ペイアウトに直すと 100% という素晴らしいギャンブルに思えるでしょう。
しかし、ルーレットには赤でも黒でもない『ゼロ』というポイントが存在します。この ゼロ はヨーロピアンルーレットで 1箇所 、アメリカンルーレットでは ゼロゼロ もありますから 2箇所 存在します。
赤黒賭けを行っているときにこの ゼロ もしくは ゼロゼロ に玉が落ちた場合は親の総取りとなり、どちらに賭けていても配当は得られません。
ルーレットの正確なペイアウトは ゼロ が1箇所のヨーロピアンルーレットで 97.30% です。
18箇所 の赤(もしくは黒) × 当たった場合の配当 2倍 ÷ ホイール全体のポイント数 37箇所(赤18+黒18+ゼロ1) × 100% ≒ 97.30%
これは赤黒賭けの勝率に直すと 48.65% ということになります。ゼロゼロも存在するアメリカンルーレットでは同様の計算でペイアウト 94.74% 、赤黒賭けの勝率は 47.37% まで落ちます。こうなると 50% とはずいぶんと差がある数字になっています。
※実際にはカジノでの配当の表現方法はベットに要したチップ分は差し引いた表現になります。つまり、ルーレットの赤黒賭けの配当は 1倍 もしくは等倍と表現しますが、ここではわかりやすくするためにあえてこのような表現にしています。
つまり、一見勝敗が 50% に思えるルーレットの赤黒賭けでも、ゼロの存在により数パーセントのハウスエッジが盛り込んであるのです。
あなた一人のプレイの結果がすぐにこの数値になるということはありませんが、世界中の多くのプレイヤーが同条件でプレイすることによって膨大な試行回数が積み上げられ、大数の法則によって自然とこの数値に近づいていくものなのです。
このようにすべてのカジノゲームにはなんらかのハウスエッジ(控除率)が盛り込まれており、これによってカジノ(胴元)は賭場を提供するだけで自然と儲かるシステムになっているのです。