ブラックジャックでサレンダーを使うタイミングと宣言方法
オンラインカジノで人気のテーブルゲーム「ブラックジャック」では、プレイヤーが様々なアクションを使って利益を稼ぐのが醍醐味となっています。その中でもマイナーなアクションが「サレンダー」です。
サレンダーは「降参」という意味があり、ゲームの負けを認める代わりに賭け金の半分が戻るというアクションで、ディーラーが強くプレイヤーが負ける可能性が高い時に使うと効果的な手法となっています。
このページでは、ブラックジャックにおけるサレンダーの使い方、どのタイミングでサレンダーを使った方が良いのか? について詳しく解説します。
この記事のまとめ
- ブラックジャックで使われる「サレンダー」というアクションは「降参」という意味
- 基本的にサレンダーをするよりもそのまま勝負したほうが期待値が高い
- 自分のハンドが「15・16」でディーラーのアップカードが強いタイミングでサレンダーを使おう

この記事はおよそ 6分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう
ブラックジャックのサレンダーとは?

サレンダーとは、プレイヤーに配られた2枚のカードがディーラーのアップカードと比較して弱く、勝利が期待できないと判断した場合に勝負を降りるアクションです。
サレンダーを宣言するとそれ以上ゲームに参加することができず、賭け金の半分だけ戻ってきて他のプレイヤーのアクションを待つことになります。
使いどころを間違えなければ、期待値を稼いで次のゲームに繋げることができる賢いアクションと言えるでしょう。
なお、サレンダーを宣言できるのは他のアクションを一切取っていない場合に限られます。ヒット、スタンド、ダブルダウン、スプリットを選択している場合、その後サレンダーを使用することはできません。
また、ライブブラックジャックのテーブルによってはサレンダーを採用していないものもあるので、必ず事前にサレンダーを選べるかについては確認しておくことをお勧めします。
ブラックジャックでサレンダーを使うタイミング

期待値の低い勝負を避けることで確実に半分の配当が戻ってくることから有用に見えるサレンダーですが、実はブラックジャックでサレンダーを使うタイミングはそこまで多くありません。勝率が25%を上回るとき(=ほとんどの場合)はサレンダーするよりそのまま勝負したほうが期待値が高いからです。
とはいえ、いちいち勝率の計算などできませんよね。そこで有用になるのが最適なアクションが一目で分かるブラックジャックのベーシックストラテジーです。ベーシックストラテジーに基づくとブラックジャックでサレンダーを使うタイミングは次の4パターンに限られます。
- プレイヤーのハンドが【15】、ディーラーのアップカードが【10】のとき
- プレイヤーのハンドが【16】、ディーラーのアップカードが【9】のとき
- プレイヤーのハンドが【16】、ディーラーのアップカードが【10】のとき
- プレイヤーのハンドが【16】、ディーラーのアップカードが【A】のとき
次の項目では、ベーシックストラテジーをもとにブラックジャックでサレンダーを使うべき具体的なタイミングについて解説します。
サレンダーしたほうが良いタイミングは勝率が25%を下回るとき
勝負したときの配当は2倍か0倍、サレンダーしたときの配当は必ず0.5倍なので、
【勝負したときの期待値】=2 × 勝つ確率 + 0 × 負ける確率
【サレンダーの期待値】 = 0.5
つまり、【サレンダーの期待値】が【勝負したときの期待値】より高くなる条件は
0.25 > 勝率 となります。
ハンド(手札)が「15」、ディーラーのアップカードが「10」
プレイヤーのカードが「15」(ハードハンド)の場合、これはかなり弱いハンドです。ディーラーは16以下で必ずヒット、17以上で必ずスタンドするため、プレイヤーはディーラーがバストしない限り絶対に負けてしまいますが、合計が15だとヒットしても高確率で自分がバストしてしまいます。
ディーラーのアップカードが「10(絵札)」の場合は勝率がかなり低いため、サレンダーを選択しましょう。
なお、ディーラーのアップカードが2〜6の場合はスタンド、7, 8, 9, Aの場合はヒットの方が勝率が高くなるようです。
ハンド(手札)が「16」、ディーラーのアップカードが「9・10・A」
プレイヤーのカードが「16」(ハードハンド)の場合、ブラックジャックにおいては最弱のハンドと言えます。スタンドした場合プレイヤーはディーラーがバストしない限り絶対に負けてしまいます。ですが、合計が16だとプレイヤーは1枚目から6割以上の確率でバストしてしまいます。
そのため、ディーラーのアップカードが「9, 10(絵札), A」の場合はサレンダーを選択しましょう。なお、アップカードが「2〜6」の場合スタンド、7,8の場合はヒットの方が勝率が上がります。
ただし、「8・8」で合計16だった場合はサレンダーしてはいけません。8・8の組み合わせはディーラーのアップカードが何だったとしてもスプリットした方が期待値が高くなります。例えアップカードがAであってもスプリットを選びましょう。
ブラックジャックのサレンダーの種類・ルール
ブラックジャックのサレンダーは、サレンダーを宣言できるタイミングによって「アーリーサレンダー」と「レイトサレンダー」の2種類に分かれています。テーブルによってどちらかを採用しているか異なりますが、原則としてはレイトサレンダーを採用しています。
また、どちらのルールが適用されているかによって期待値も変わってきます。もしアーリーサレンダーを採用しているテーブルがあれば、期待値(還元率)がかなり高くなる(+0.62%)ためそちらを利用すると良いでしょう。
アーリーサレンダー
ブラックジャックでは一般的に、最初のカードが配られた後、ディーラーが2枚のハンドでナチュラルブラックジャックが成立しているかどうかを確認します。
そして、ブラックジャックが成立している場合はプレイヤーに告知し、そのゲームはプレイヤーが(ナチュラルブラックジャックでない限りは)全員負けとなります。
アーリーサレンダーでは、ディーラーがブラックジャックを確認する前にサレンダーを宣言することができます。ディーラーのアップカードがAであり、ブラックジャックが成立しそう…という場合などに利用すると、勝敗が確定する前に賭け金の半分をセーブすることができます。
「レイトサレンダー」よりも期待値が上がるので、アーリーサレンダーのテーブルを見かけたら積極的に利用しましょう。
レイトサレンダー
レイトサレンダーでは、ディーラーがナチュラルブラックジャックの成立を確認し、ナチュラルブラックジャックが成立していない場合のみプレイヤーがサレンダーを宣言することができます。
先ほど説明した通り、ディーラーはブラックジャックが成立していた場合、すぐにプレイヤーに告知します。そのためディーラーがブラックジャックでない場合に限りサレンダーを選ぶことができ、ディーラーがブラックジャックの場合はサレンダーを選択できないため賭け金を戻す手段がありません。
現在、ブラックジャックテーブルは原則としてレイトサレンダーを採用しています。
ブラックジャックのサレンダーの宣言方法
続いて、ブラックジャックでサレンダーを宣言する方法について解説します。ランドカジノとオンラインカジノによって宣言方法が異なるため、それぞれ解説します。
ランドカジノの場合
ランドカジノ(マカオやラスベガスなどの店舗型カジノ)の場合、ディーラーに「サレンダー」と口頭で伝えればそのまま宣言が完了しますが、よりスマートにサレンダーを宣言したい場合はハンドサインを使うのが良いでしょう。
右手を軽く握り、人差し指だけを出します。人差し指をテーブルに置いて左から右へスライドすると、ディーラーはサレンダーの宣言をしたとみなしチップを半額返還します。
オンラインカジノの場合
オンラインカジノの場合、1回目のアクション選択の際にサレンダーのアイコンが表示されます。サレンダーのアイコンをタップすれば宣言は完了となり、自動的にベットした半額のチップが返還されます。
なお、サレンダーのアイコンが表示されるのは「サレンダーが利用できるカジノテーブル」だけであり、表示されない場合はサレンダーを使うことはできませんのでご注意ください。
ブラックジャックのサレンダーの期待値
アーリーサレンダー | +0.62% |
---|---|
レイトサレンダー | +0.02% |
サレンダーを選ばずに通常通り勝負を続けた場合と比較して、アーリーサレンダーでは0.62%、レイトサレンダーでは0.02%期待値が向上します。
アーリーサレンダーでは、ディーラーがブラックジャックの場合でも賭け金の50%が戻るため損失が大幅に軽減します。アーリーサレンダーを採用しているテーブルがあれば積極的にプレイしてみてください。
ブラックジャックでサレンダーをする流れ
続いて、ブラックジャックでサレンダーを選択する流れについて解説します。ヒットやスタンドと同じくアイコンをタップするだけなので難しくはありませんが、サレンダー以外のアクションを1回でも行うとその後サレンダーを宣言できない点に注意しましょう。
- サレンダーを使う3つのステップ
-
- ベットする
- 「サレンダー」を選択する
- ベット額の半分が戻ってくる
STEP1
ベットをする

まず、ブラックジャックに通常通りベットを行います。
STEP2
負けそうな場合は「サレンダー」を選択する

2枚のカードがプレイヤーとディーラーに配られます。プレイヤーのハンドがディーラーのアップカードと比べて弱く、勝負しても負けそうだな…という場合は、アイコンの一覧から「サレンダー(Surrender)」をタップして負けを宣言します。
STEP3
ベット額の半分が戻ってくる

サレンダーを宣言した場合、その段階で負けが確定して賭け金の半分が返ってきます。ソフトブラックジャックの場合はそのまま次の勝負に進み、ライブブラックジャックの場合は他のプレイヤーのアクションを待つことになります。
ディーラーがバストした場合も、勝負を放棄しているため配当を獲得することはできません。
よくある質問
- サレンダーの意味はなんですか?
-
サレンダーは、プレイヤーが自分の手札を降ろして、賭けた金額の半分を回収する選択肢です。これはプレイヤーが手札に勝ち目がないと判断した場合に利用されます。
- サレンダーすると、どうなりますか?
-
サレンダーすると、プレイヤーは自分の賭け金の半分を失いますが、ゲームから降りることができます。一方、ディーラーが勝った場合、プレイヤーは賭け金の全額を失います。
- サレンダーをすることで、長期的にどのような利点がありますか?
-
サレンダーを適切に使用することで、長期的には損失を減らすことができます。不利な状況で賭け金の全額を失う代わりに、半分を保持することができるため、全体的な損失率を下げることが可能です。
- サレンダーを利用する際のリスクは何ですか?
-
サレンダーを行うことで、その手で勝つ可能性を完全に放棄することになります。これは、実際には勝つ可能性があった手を放棄するリスクを伴います。また、サレンダーを頻繁に行いすぎると、長期的にはより多くの損失を招く可能性があります。
- オンラインブラックジャックでもサレンダーは利用できますか?
-
多くのオンラインカジノのブラックジャックゲームでもサレンダーのオプションが提供されています。ただし、利用可能かどうかはゲームのプロバイダーや提供するオンラインカジノによって異なります。
まとめ
ブラックジャックの特殊アクションのひとつ「サレンダー」は、ディーラーとの勝負に負けを認める代わりに、賭け金の半分を返してもらうことができます。
勝てる可能性が低い時に利用すると効果的であるように見えますが、案外サレンダーの方が期待値が高いケースというのは少なく、プレイヤーのハンドが15・アップカードが10の場合、プレイヤーのハンドが16・ディーラーのアップカードが9, 10, A の場合に限られます。
逆に言えば、それ以外のハンドについては通常通り勝負した方が期待値が高いのです。
「これ負けるだろうな…」と思う試合も多いかもしれません。しかし、安易にサレンダーに逃げるよりも勝負した方が期待値は高いことが多いです。サレンダーが光る場面ではサレンダーを決めて、それ以外の場面では積極的に勝負することをお勧めします。
・当サイトの内容は、オンラインカジノや賭博行為が合法な国や地域に住む方を対象としています。
・サイト利用時には、免責事項が適用されます。
・オンラインカジノが違法な国や地域にお住まいの方は、このサイトを利用できません。
Bell
(ウィナーズクラブ管理人)
ブラックジャックのサレンダーとは、降参を意味します。降参する代わりに掛け金の一部を払い戻してもらうアクションですが、多くの場合はサレンダーせずにそのまま勝負した方が期待値は上がります。一方で、使うタイミングを見極めれば有効な手段になりますので、理解して使えるようになると勝負を有利に進められます。