オンラインカジノで高い人気を誇るカードゲームである「ブラックジャック」、名前は聞いたことがあるけど難しそう… と感じる方…
ブラックジャックのインシュランスは損をする!パターンとデメリットを解説
このページでは、オンラインカジノで人気の高いテーブルゲーム「ブラックジャック」のアクションのひとつ「インシュランス(インシュアランス)」について解説します。
インシュランスとは、ディーラーがブラックジャックを達成する可能性がある場合、賭け金の半額を支払うことでゲームを引き分けに持ち込むことにできるアクションです。
一見するとリスクヘッジに使える効果的な手法のようにも見えますが、結論から言うとインシュランスは損する可能性の方が圧倒的に高く、やらない方がお得にブラックジャックをプレイすることができます。
このページでは、インシュランスの説明や、インシュランスがなぜ損なのか? について徹底的に解説します。
この記事のまとめ
- インシュランスの成功率は30%しかない
- インシュランスが成功してもほぼトントン
- イーブンマネーも基本的に使用しないほうがいい
この記事はおよそ 8分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう
ブラックジャックのインシュランスとは?
オンラインカジノのテーブルゲームとして有名なブラックジャックでは、ヒット・スタンド・ダブルダウンなど様々なアクションをプレイヤーが取ることができます。そのアクションの一つに「インシュランス(インシュアランス)」があります。
インシュランスとは「保険」と言う意味があり、ディーラーのアップカードが「A」だった場合に使用できるアクションです。ディーラーのアップカードがAである場合、裏向きのカードが10カード(10か絵札)だとナチュラルブラックジャックとなってしまいます。その場合、プレイヤーもブラックジャックでない限り負けが確定してしまいます。そこで使えるのがインシュランスです。
インシュランスでは、元の賭け金の半額を支払うことにより使用できる保険のことで、ディーラーのブラックジャックが確定するとインシュランスの3倍に当たる金額を獲得できます。ただし、ゲームには負けているので最初の賭け金は没収されます。
つまり、元の賭け金が10ドルだった場合、インシュランスは5ドルです。インシュランスが成功(=ディーラーがブラックジャック)した場合、元の賭け金は没収されますが、インシュランスとして15ドルを獲得できるので、トータルではトントンとなります。
ただし、ディーラーがブラックジャックで無かった場合は、インシュランスの金額は没収され、純粋にディーラーとプレイヤーが合計数字で勝負することになります。
なお、ブラックジャックの基本ルールに分からないことがある方は、下のリンクからブラックジャックの解説ページをご覧ください。
インシュランスに似ているアクション
ブラックジャックでは、インシュランス以外にも状況に応じて以下のアクションを選択できます。
インシュランス、サレンダー、イーブンマネーは、それぞれ異なるリスクとリターンを持つアクションです。これらのアクションを効果的に利用するには、状況を正確に判断することが重要です。
サレンダーとの違い
「サレンダー」も保険という意味では似通ったアクションではあるのですが、役割としては全く異なります。サレンダーは簡単にいえば「降参」という意味があり、プレイヤーがディーラーに勝てないと判断した時に、勝負を降りることを指します。
サレンダーすると賭け金の半分が返ってきますが、その後ディーラーがバストするなど明らかに負けていた場合でも配当を取り戻すことはできません。
「サレンダー」の詳しい説明については、以下の記事から詳しい内容をご確認いただけます。
イーブンマネーとの違い
「イーブンマネー」は言葉こそ違いますが、やっていることはインシュランスと変わりません。
ディーラーのアップカードが「A」だったときに使用できるアクションとなっており、ディーラーがブラックジャックを達成するか否かを判断するアクションではあるのですが、イーブンマネーの場合はプレイヤーもナチュラルブラックジャックを達成している必要があります。
プレイヤーがナチュラルブラックジャックを達成している場合、賭け金の2.5倍の配当が支払われます。しかしディーラーもナチュラルブラックジャックだと引き分け扱いとなり、賭け金がそのまま戻ってくるだけとなってしまいます。そのためイーブンマネーでは、ナチュラルブラックジャックではなく通常の勝利とすることで、ディーラーがブラックジャックであってもなくとも2倍の配当を獲得することができるアクションのことを指します。
ちなみに、イーブンマネーも期待値的にはマイナスです。アップカードがAでも、ナチュラルブラックジャックの達成確率は30%程度なので、そのためにベット額の半分を減らすのは割に合いません。イーブンマネーについてもアクションは行わないことをおすすめします。
インシュランスの4パターン
インシュランスがプレイにどれほどの影響を及ぼすか、以下の4つのパターンから考えてみることにしましょう。
- インシュランスが的中し、ディーラーに負けるパターン
- インシュランスが外れ、ディーラーに勝つパターン
- インシュランスが外れるも、ディーラーに負けるパターン
- プレイヤーがブラックジャックを達成したパターン
これと「インシュランスを使わなかった場合」の損得を比較し、比較を行うこととします。なお、説明では「最初の賭け金を10ドル」と設定し考えていきます。
インシュランスが的中し、相手に負けるパターン
インシュランスが的中した場合、絶対に勝負には負けることが確定しています(プレイヤーがブラックジャックだった場合、インシュランスではなくイーブンマネーというアクションが適用されます)。
ディーラーへの負け額が-10ドル、インシュランスのベット額が-5ドル、インシュランスの配当が+15ドルなので、合計配当は±0ドルです。
これと比較した場合、インシュランスを使用しなかった際の配当は-10ドルなので、「インシュランスを使用した場合10ドルプラスになった」ということが分かります。
インシュランスが外れて、相手に勝つパターン
インシュランスが外れ、ディーラーに勝利した場合を考えます。
ディーラーへの勝利額が+10ドル、インシュランスのベット額が-5ドルなので、合計配当は+5ドルです。
これと比較した場合、インシュランスを使用しなかった際の配当は+10ドルなので、「インシュランスを使用した場合5ドルマイナスになった」ということが分かります。
インシュランスが外れて、相手に負けるパターン
インシュランスが外れるも、ディーラーに敗北した場合を考えます。
ディーラーへの負け額が-10ドル、インシュランスのベット額が-5ドルなので、合計配当は-15ドルです。
これと比較した場合、インシュランスを使用しなかった際の配当は-10ドルなので、「インシュランスを使用した場合15ドルマイナスになった」ということが分かります。
なお、そもそもAを持っているハンドは、Aを1とも11とも数えられるのでかなり強いです。そのため「インシュランス失敗+ディーラーには負け」というケースが一番多く、大きな負けに繋がることもあります。
プレイヤーのハンド(手札)がブラックジャックのパターン
プレイヤーがブラックジャックを達成した場合を考えます。この場合、適用されるアクションはインシュランスではなくイーブンマネーです。
イーブンマネーを使用した場合、ディーラーがブラックジャックかどうかにかかわらず「通常の勝利」となり、2倍の配当を獲得することができます。それでは、イーブンマネーを使用した場合としなかった場合で配当がどのように動くかについても確認してみましょう。
ディーラーがブラックジャックの場合
ディーラーがブラックジャックを達成した場合、イーブンマネーを使用していないと引き分けとなり、配当は±0となります。イーブンマネーを使用した場合は必ず+10ドルとなるので、「イーブンマネーを使用した場合10ドルプラスになった」ということが分かります。
ディーラーがブラックジャックではない場合
ディーラーがブラックジャックを達成しなかった場合、プレイヤーは2.5倍の配当を獲得できるので、獲得利益は+15ドルとなります。イーブンマネーを使用した場合は必ず+10ドルとなるので、「イーブンマネーを使用した場合5ドルマイナスになった」ということが分かります。
インシュランスをするメリットとデメリット
ここまでのパターンを見ると、「あんまりインシュランスにマイナスな感じが見受けられないなぁ」と思われたのではないでしょうか? しかし一番の落とし穴がこのパターンでは確認できません。その落とし穴とは、「インシュランスの成功確率はおよそ30%」ということです。
インシュランスが成功するのは、2枚目のカードが10・J・Q・Kの場合のみです。13種類のカードの中から4種類のいずれかを引き当てる必要があるので、成功確率はおよそ30%となります。そのため、失敗する可能性の方が圧倒的に高いのです!
これを踏まえて、インシュランスのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
インシュランスのメリット
インシュランスのメリットは、当サイトが知る限りでは無いと言って差し支えないでしょう。カウンティングの結果10カードの残りが非常に多いことが確認できた、もしくはインシュランスを使って負けた時に補填してくれるカジノ独自のサービスがある、などの特殊な状況があれば別ですが、一般的なルールにおいてインシュランスを使うメリットは特にありません。
インシュランスのデメリット
デメリットの一つ目は「インシュランスは高確率で失敗する」という面です。先ほども説明したように、インシュランスは約30%で成功し、約70%で失敗します。成功してもその時の負けを無かったことにするだけで、失敗すると余計にマイナスを背負うことになります。
デメリットの二つ目は「インシュランスが失敗したからと言って、ディーラーのハンドは弱くない」という面です。インシュランスが失敗した場合も、ゲーム自体は継続しているので勝負しなければいけません。確かにA+10カードという最悪の事態は逃れたものの、元々Aを持っているだけでかなり強いハンドと言えます。そのため、高い確率でインシュランス失敗+ディーラーに負け、というダブルでマイナスになる可能性が高いです。
まとめ:インシュランスはしないほうがおトク
ブラックジャックのインシュランスは、ディーラーがブラックジャックを達成した場合でも勝負を引き分けにすることができるアクションですが、その成功率は約30%とかなり低いです。
また失敗した場合でもゲーム自体はそのまま継続するため、プレイヤーはAを持っているディーラーに対し、半分の損失をすでに背負っている状態でアクションを決める必要があります。
そのためインシュランスはどんな状況でもほとんどマイナスに働いてしまうため、絶対に使わない方が良いでしょう。
ただし、一部カジノではサイドベットを使用すると有利になるプロモーションが開催されていることもあるので、インシュランスの方が期待値があるという場合は使っても構いません。
また、カードカウンティングの結果10カードがシューに圧倒的に残っている…など、引いた方が還元率が良くなるケースであればインシュランスを使うのも悪くないと思いますが、そういったごく一部の限られたケースを除いては、インシュランスは絶対に使わないようにしましょう。
Bell
(ウィナーズクラブ管理人)
ブラックジャックのインシュランスは、はっきり言って使うだけ損です。ただ、こういうアクションもあるのだという事を覚えておけば役立つこともありますので内容は理解しておいた方が良いでしょう。