アンティグア・バーブーダ/Antigua and Barbuda
カリブの小国 首都はセントジョーンズ 英連邦王国の一国
http://www.antigua-barbuda.org/
オンラインギャンブルが主要産業となっており、多くのオンラインゲーミング企業がアンティグア・バーブーダに本拠地を置いている。
また、アンティグア・バーブーダは多くのオンラインゲーミングライセンスを発行している。
英国 文化・メディア・スポーツ省(DCMS)の定める英国内での広告基準(ホワイトリスト)を満たしているライセンス。
アンティグア・バーブーダは自国の主要産業であるオンラインギャンブルの自由市場が妨げられているとして世界貿易機関(WTO)を通じて米国を提訴した歴史がある。
アンティグア・バーブーダと米国の係争の歴史
- 2003年6月
- アンティグア・バーブーダは、米国の他国のオンラインギャンブルを制限し他国のオンラインギャンブルを制限する政策が貿易に関する一般協定(GATS)の国際条約に違反しているとして、世界貿易機関(WTO)に提訴。
- 2004年11月
- WTOはアンティグアの訴えを支持し、米国に自国のオンラインギャンブルだけを優遇することを是正するように勧告。
- 2005年
- 米国はWTOの決定を不服としこれを控訴
- 2006年9月
- 米国はWTOの是正勧告を無視する形でオンラインギャンブル禁止法(Unlawful Internet Gambling Enforcement Act of 2006)を採決。
- 2007年3月
- WTOは先の米国の控訴を棄却。これにより一連の係争はアンティグアの勝利が確定。
- 2007年
- 上記決定を受けても米国は態度を変えないので、アンティグアは(米国市場を開放する代わりに)米国に損害の補填として34億ドルの支払いを要求。
さらに、この要求も受け入れられないとされたので、アンティグアは米国の知的財産権を無視して米国の所有する著作権・特許権を使用できるようにとWTOへ要請。 - 2007年12月
- WTOは米国がアンティグアに与えた損害に対する補償としてアンティグアへ毎年2100万ドルまでの著作権・特許権を使用を認めるように勧告。米国もこれを受け入れる。