ルーレット攻略:ルーレットハウスエッジ
ルーレットにはブラックジャックやビデオポーカーのようにプレイヤーの技量によってペイアウトが変化することはありません。そう、ルーレットプレイヤーに「上手い」「下手」はないのです。
しかし、それでもルーレットにはプレイヤーの勝ち負けに大きく関係するハウスエッジを左右する要素があります。それがテーブルの選択です。
どちらが有利? アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレット
ではまずルーレットのペイアウトを考える上での基本中の基本。アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレット、あなたならどちらを選びますか?
ここで、「べつにどっちでもいいじゃない?」と答える人はカジノにとってとてもいいお客様(カモ)に違いありません。
ルーレットのペイアウトは特殊なケースを除き、基本的にはゼロの箇所の数で決まります。アメリカンとヨーロピアンそれぞれのハウスエッジの計算を2倍配当の賭け方、ここでは赤黒賭けに置き換えて計算してみましょう。
ペイアウトは18箇所の赤(もしくは黒)×当たった場合の配当2倍 ÷ホイール全体のポイント数38箇所(赤18+黒18+"0"+"00")×100%≒94.74%
100%-94.74%=5.26%
ハウスエッジは5.26%
ペイアウトは18箇所の赤(もしくは黒)×当たった場合の配当2倍 ÷ホイール全体のポイント数37箇所(赤18+黒18+"0")×100%≒97.30%
100%-97.30%=2.70%
ハウスエッジは2.70%
ゼロが1つか2つという「たったそれだけの違い」でヨーロピアンルーレットとアメリカンルーレットではハウスエッジに2倍もの違いが出るのです。なにげにアメリカンルーレットを選んでいるプレイヤーはヨーロピアンルーレットを選ぶのに比べて2倍の早さで負けていくことになります。
賭け方によってはヨーロピアンルーレットよりもさらに有利なのがフレンチルーレットです。フレンチルーレットにはアンプリゾンルール (En Prison Rule) という特殊ルールが採用されており、イーブンマネーの賭け方(2倍配当の賭け方)のときにゼロが出ると賭け金の半分を次回のベットのために保留してくれます。
つまり、イーブンマネーベット時のハウスエッジはヨーロピアンのさらに半分の1.35%となります。赤黒賭け等を好んで使用するプレイヤーならフレンチルーレットを利用しない手はないでしょう。
実際のリアルカジノではアメリカンが大半でヨーロピアンを見かけることさえほとんどありません。さらにフレンチとなるとヨーロッパのカジノ以外に存在は皆無でしょう。しかし、ほとんどのオンラインカジノにはうれしいことにフレンチルーレットが用意されています。これは素晴らしいことですね。
その他 主要ルーレットで採用されている特殊ルール
実はオンラインカジノにはフレンチルーレット以外にもアンプリゾンルールを採用しているゲームがあります。
まとめ 各オンラインカジノルーレットのハウスエッジ
プレイテック系
こちらも基本的な構成。ちなみに3Dルーレットはヨーロピアンと同等。ミニルーレットはアンプリゾン採用ながらスポットが少ないのでイーブンマネーで3.85%のハウスエッジになる。ライブルーレットもヨーロピアンとフレンチがあり、それも同様。
マイクロゲーミング系
多種多様なルーレットがあるが、プログレッシブタイプを除いて結局はアメリカン・ヨーロピアン・フレンチの3タイプで分けられる。
アマヤゲーミング系(クリプトロジック)
ここで言うハイローラーテーブルとは最小ベット額が25ドル以上になっているテーブルタイプであり、それらのテーブルに限ってアメリカンもヨーロピアンもアンプリゾンルールが適用されている。つまり、ハイローラーテーブルのヨーロピアンは実質フレンチと同等である。